ホットミルクに睡眠効果はあるの?|安眠の方法を知りたい

カップに入ったホットミルク

ホットミルクを飲むとよく眠れると聞きますが
その睡眠効果についての、結論としては
半分合っていて半分間違っているようです
牛乳に含まれる物質が睡眠に関係
不眠には脳内物質が
関係することがわかっていますが
それらの活性には様々な栄養が関係するようです

メラトニン、セロトニン
牛乳にはタンパク質が豊富に含まれるが
眠りを誘う効果のあるトリプトファンが含まれている

トリプトファンは体内に入ると
精神を鎮める作用があり睡眠効果のあるホルモンの
メラトニンやセロトニンの材料になるといわれる

ただ、トリプトファンが
体内でメラトニンになるまでには
半日程度の長い時間がかかってしまうため

寝る直前にホットミルクを飲んでも
その中に含まれるトリプトファンが
その夜の睡眠に影響することはないようです

ペプチド
また
タンパク質は体内で分解されて
ペプチドという物質に変化する

牛乳に含まれるタンパク質の中には
精神安定をもたらして睡眠を促す働きを持つ
ペプチドに変わるものが多く含まれている

赤ちゃんがおっぱいを飲んだ後に
ぐっすりと眠るのは
このペプチドの働きだといわれる

ビタミンB群、カルシウム
牛乳に含まれるビタミンB群にも
高ぶった神経を鎮める働きがあります

また
イライラを鎮める役割を持った
カルシウムも牛乳には豊富に入っています

牛乳が睡眠の質を上げる可能性があるのは
これらが含まれているためと考えられています

牛乳を飲むことと睡眠に関係性はない
70人の成人に8週間続けて
寝る前に500mlの牛乳を飲んでもらったという
フィンランドで行われた研究があり

その結果は毎日の努力もむなしく
牛乳を飲むことと睡眠の質との間には
関連性がないという結果になったようです

夜にとれた牛乳には睡眠効果
メラトニンは
太陽の光に反応して生成・分泌されています

しっかりと太陽の光を浴びて
夜には部屋を暗くして
自然のリズムに従って眠ることが大切です

北欧の人々が長年習慣としてきたのに
ナイトミルクというものがあります
これは夜に乳牛から搾ったミルクなのです

北欧、特にフィンランドでは
この時間帯に搾った牛乳を飲んで寝ると
不思議とぐっすり眠れることが知られている

夜2時ごろに搾取したナイトミルクには
通常の牛乳の3〜4倍もの
メラトニン含まれています

北欧の人々は
このナイトミルクを夜に飲むことによって
しっかりとした睡眠習慣をつくってきました

目の前のパックに含まれた牛乳が
夜にとれた牛乳であれば
寝る前に飲むことで睡眠の質を上げられるかもしれません

体を温める飲み物はおすすめ
温かいホットミルクを飲むことで
一度上昇した深部体温を下げていくことは
自然な眠気の促進になります

ホットミルクで心がリラックスでき
身体を適度に温めることができますので
安眠のためにおすすめできます

まとめ
・睡眠物質になるまでに時間がかかる
・夜にとれた牛乳だとメラトニンが多い
・身体を温めてリラックスするとは重要